強い男にならないと生きていけない

自分語り
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男は強くなければいけない。

優しい男がモテるなんて嘘だ。優しくても弱い男はモテない。

強くて優しい男にならなければいけない。

ただ調子こいたら痛い目をみる。

多少の背伸びは必要だと思う。

でも身の丈ってものがあるので程々にする必要がある。

僕は昔から強がって失敗をしてきた。

その失敗が活かされていない。

どうしても、威勢の良いことを言う悪い癖がある。

若いときは喧嘩が強い奴が強い男だと思っていた。完全な勘違い。

そんな僕の勘違いで女子を怖がられてしまった話。

ーーー

社会人になって、暇さえあれば連絡を取るようになった娘(仮に「奈央」とします)がいました。

毎週のように時間を作って二人で遊ぶようになり、徐々に彼女に惚れ始めた頃、渋谷で怖いお兄ちゃんたちに絡まれた。

強そうな男はワルい奴?

当時の僕は、強い男はワルそうな奴だと勘違いをしていた。

ヤンキーやギャングが強い男。

喧嘩が強くてイキがって「触るもの皆、傷つける」のが強い男。

そんなことないのに僕の中では「強い=ワルい」と勝手に思っていた。

なので、いい歳をしてアホ丸出しでギャング風のファッションに身を包み、自分を大きく(強く)見せようと思っていた。

大人の戦い方があるのに当時は知らなかった。悪そうにして喧嘩が強い奴が最強。

大人の戦い方をしないと「守りたい人を守れない」と気づくのが遅かった。

ーーー

僕は社会人になりたての頃、ある娘(仮に「奈央」とします)とよく飲みに行っていました。

僕が猛アピールをしても、全然振り向いてくれない娘。完全な僕の片思い。

なので、やっぱりカッコつけたいじゃん。

強い男だと思われたいじゃん。

その日は、奈央が買い物か映画だったか忘れたけど、友達との約束が終わってから食事に行く約束をしていました。

僕は休日だからと家でゴロゴロする訳ではなく、早起きをしてスロット屋に行く健全な青年。

奈央との約束の時間を気にしつつ、健気に仕事に励んでいました。

そして、予定があるときに限ってビッグを引いてしまう。

ショートメールで「ごめん。遅れる。おごるし許して」と連絡を入れて、急いでビッグを消化。

消化中に奈央から「高級なお店でね」と連絡がきました。

まあ、本日の成果は4万円ちょっとの勝ち。

食事くらいなら、どんな店でも奢れます。

まだまだ、続きそうな雰囲気だったのですが、女子を待たせる訳にはいかず、泣く泣く、仲の良い嬢に席を譲り、急いで待ち合わせ場所に向かいました。

仲間のために頑張る

時間にして30分くらいだったと思うんだけど、遅刻して待ち合わせ場所に行くと奈央が3人組の男子たちと談笑をしていた。

と言うか、談笑していたのは男子たちだけで、奈央は困っている様子。

可愛いし、暇そうにしていたら僕でも声をかけると思う。

でも、ちょっとしつこい感じで奈央が困ってた。

僕「おう。知り合い?」

奈央「行こう」

奈央は僕に気づくと逃げるように寄ってきました。

なんか不穏な空気が流れる。

男子「何? 彼氏?」

男子「そんな遅刻男より楽しませてやるよ」

なんか、そんな感じのことを奈央に言っていた。

いつもは強くて、キリっとして隙のない奈央でも、女子なんですよ。

僕の後ろに隠れる。

僕「わりーな。俺のツレなんだよ」

内心、ビビりまくりですよ。

当時、カラーギャングなんて言うモノが流行っておりまして、オヤジ狩りをする物騒な若者が渋谷にはたくさんいました。

僕も負けずに調子こいたカッコをしていました。

でも僕の場合はカッコだだけ。

好きな娘の前だとカッコつけたいじゃん。

僕「うぜーよ。お前ら」

男子「ああっ?! うぜーってなんだよっ!!」

詰め寄ってくる。

ポケットに突っ込んだ手を握り締めて、精いっぱい強そうに粋がってみる。

本当に面倒くさい。

とりあえず、大きな声で威嚇です。

それしかない。

待ち合わせ場所なので、周りにたくさんの人がいます。

注目を浴びれば、こいつらも手を出せないハズ。

僕「うぜーから、マジでっ」

大きな声で威嚇をすると、案の定ひとりはビビってくれた。

(ラッキー!!)

そして周りから注目を浴びます。

僕、注目を浴びると調子にのるタイプ。

僕「俺のツレが、怖がってんじゃねえかよ。お前ら、ふられたの。カッコ悪いからどっか行けよ」

一気にまくしたてる。

僕の引き出しにある、ありとあらゆる悪口を浴びせかける。

相手の感情を昂らせ、冷静な判断をさせないように、そして僕自身はあくまで冷静に。

昔、先輩に教えてもらった「喧嘩の必勝法」

段々と男子たちの顔色が変わってきた。

こいつら、キレた。

ひとりが手を出して来たんだけど、僕は予想していたんで軽くあしらう。

マジで道具とか持ってなくて良かった。

誰かが通報したのか、たまたまなのか、警察の方が数人、笛を鳴らし、叫びながら駆けつけてきてくれました。

男子たちは蜘蛛の子を散らすように逃げた。

とりあえず僕の勝ち。

警察「どうかしましたか?」

僕「なんもねーし」

ワルそうだと警察官に囲まれる

僕は昔から警察の方たちが苦手。

奈央がいなかったら僕も走って逃げました。

僕は悪いことをしてないので逃げる必要はありませんが話したくない。

「何もなかったから」と立ち去ろうとしたんだけど簡単に逃がしてくれません。

今回は僕、何もしてないし話すこともありません。

普段はお喋りな僕でも警察官には何も話すことがない。

身分照会のために「免許を出せ」って上から行ってくるし本当に嫌い。

僕は話す気がないし、奈央は警察に囲まれてビビっているし何も進展しません。

そのうち、警察も周りにいた目撃者を探し出し説明を求める。

一部始終を見ていた人の話を警察が奈央に確認を取る。

僕はタバコを吸いながら不貞腐れていました。

散々、僕を疑った警察も「気をつけて」なんて軽く敬礼をして解散。

良い行動だと思ったけど怒られた

僕は頑張りました。

足もガクガクだったし、ビビりまくっていた。で

も奈央に良いところを見せようと必死になって強がっていた。なのに奈央は超不機嫌。

興奮冷めやらぬ僕と不機嫌な奈央は、食事のためにお洒落なイタリアンのお店に入りました。

(俺、カッコ良かったよね? 褒めてっ)

奈央「ケンカする必要あった? ないよね? 警察もきたじゃんっ! バカなの?」

(バカは認める)

僕「ケンカじゃねーし。何もなくて良かったじゃん」

奈央「何もなくないし。もっと普通にできないの?」

僕「普通に対応したじゃん」

僕は奈央を助たんだから、褒められることはあっても怒られるなんて思っていなかった。

なんか腑に落ちない。

奈央が嫌な想いをしたと思ったから、相手を完膚なきまで叩き潰そうとした。

ビビりながらもね。その方がカッコ良いじゃん。

男はメンツで生きているんだよ

なめられたら終わり。

僕「怒られている意味が分かんない」

奈央「大人の対応ってあるでしょ?」

奈央曰く、僕が相手を煽るような態度だったのが、気に入らなかったらしい。

今回は、たまたま怪我人もいなかったから良かったけど、どちらがケガをしてもおかしくなかった。

同じことを言うにしても、言い方があるじゃん。

わざわざケンカを売ることはない。

大騒ぎをするから、相手も興奮するし、警察沙汰になる。

大人の対応をしていれば、相手も分かってくれたハズ。

(甘いね。そんな男いないよ)

男のメンツについて語る

男は、みんなメンツを守って生きている。

メンツを潰されそうになったら、負けると思っていても戦わないといけないときがある。

それができないのは男じゃない。

メンツを潰されないように一生懸命、カッコつけて生きているんだよ。

女子には分からないかも知れないけど、男はそうやって生きている。

これは、いくつになっても変わらない。

女子にバカにされても笑っていられるけど、譲っちゃいけないところでは戦わなくちゃいけない。

シャンクスだってルフィが山賊に傷つけられたら、キレるじゃん。

おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが、つばを吐きかけられようが、たいていのことは笑って見過ごしてやる。

...だがな!!

どんな理由があろうと、おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!

僕はそう言う男になりたい。

強い人間になりたい

僕も悪かったと思う。

ワザと相手を煽ってことを大きくした。

でも、奈央を守っている自分の酔いたかったんだよ。

強い男になりたかった。

その気持ちだけは理解して欲しい。

アホみたいなカッコをしているけど、普段からケンカを売って歩いている訳ではない。

大勢の人から注目を浴びて、たくさんの警察官に囲まれるなんて体験ができて良かったじゃん。

おそらく奈央は初めてだったと思う。恥ずかしかったし、怖かったんだろうね。

でもさ、僕がそれなりに頑張れるっていうの分かったでしょ。

ーーー

本当の強い男とは何かと言う話なんだけど、喧嘩が強いから強い人間ではなくて、守りたいモノを守れるような人間の方が強い。

戦ってまで奪う必要はなく、あくまでも守るために戦う男が強いんだと思う。

家族だったり、仲間だったり、守るモノはそのときの立場や環境によって違う。

でも、当時の僕はそんなことに気づいていなかった。

喧嘩が強い男より、他人を守れる男になりたい

別れ際、奈央に

「今日はありがとう。本当は怖かった」

なんて言われて、有頂天になって帰りました。

ではでは。

自分語り

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