男はカッコつけないと生きていけない

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僕は、昔から強がって失敗をしてきた。その失敗が活かされていない。どうしても、威勢の良いことを言う悪い癖がある。

本当は内心、ビクビクしているのに強がってしまう。でも男として意地を張らないといけないこともある。

なんてカッコ良いことを言っているけど、実際はカッコ良いもんじゃなくて追われて逃げまわることが多い。

学生時代は、弱いくせにイキって、調子こいてボコボコにされたこともある。

それは対女子でも一緒。僕はある娘に何度も「襲うかもしれない」って言ったけど、何も出来なかった。

エッチをするチャンスは何度もあった。あったんだけど「信じてる」とか言われちゃうとビビってしまう。

そんなヘタレが絡まれて大変だった話。

お兄ちゃんたちに絡まれる

僕は社会人になりたての頃、ある娘(仮に「奈央」とします)とよく飲みに行っていた。

僕が猛アピールをしても、全然振り向いてくれない娘。完全な僕の片思い。

なので、やっぱりカッコつけたいじゃん。

強い男だと思われたいじゃん。

その日は、奈央が買い物だか、映画だったか忘れたけど、他の友達と遊んでから合流することになっていた。

僕は社会人の大事な休日に朝からスロットを打って過ごした後。

休日なのに早起きをしてスロット屋に行く健全な青年。

店を出ないと間に合わないってときに限ってビッグを引いてしまう。

ショートメールで「ごめん。遅れる。おごるし許して」なんて連絡を入れてビッグを消化する。奈央から「高級なお店でね」と連絡がきた。

その日の成果はプラス4万円ちょっと。まだ続きそうな雰囲気だったので、仲の良い嬢に席を譲り「今度、身体で返してもらうから」なんて冗談を言いながら、急いで待ち合わせ場所に向かった。

待ち合わせ場所でナンパされている娘

時間にして30分くらいだったと思うんだけど、遅刻して待ち合わせ場所に行くと奈央が3人組の男子たちと談笑をしていた。

と言うか、談笑していたのは男子たちだけで、奈央は気丈に振舞っていたと思う。まあ、かわいいし、暇そうにしていたら、僕でも声をかけると思う。でも、ちょっとしつこい感じだったんだよね。

僕「おう。知り合い?」

奈央「行こう」

ナンパ中の男子たちから逃げるように僕のところにきた。なんか不穏な空気が流れる。

男子「何? 彼氏?」

男子「そんな遅刻男より楽しませてやるよ」

なんか、そんな感じのことを奈央に言っていた。

いつもは強くて、キリっとして隙のない奈央でも、女子なんですよ。僕の後ろに隠れる。

僕「わりーな。俺のツレなんだよ」

内心、ビビりまくりですよ。当時、カラーギャングなんて言うモノが流行っておりまして、オヤジ狩りなんて、若者がたくさんいたんです。調子こいたカッコをしているだけで、ビビりまくり。でも、好きな娘の前だとカッコつけたいじゃん。

僕「うぜーよ。お前ら」

男子「ああっ?! うぜーってなんだよっ!!」

詰め寄ってくる。ポケットに突っ込んだ手を握り締めて、精いっぱい、強そうにイキる。

本当に面倒くさい。

とりあえず、大きな声で威嚇ですよ。それしかない。待ち合わせ場所なので、周りにたくさんの人がいる。注目を浴びれば、こいつらも手を出せないハズ。

僕「うぜーから、マジでっ」

大きな声で威嚇をすると、案の定、ひとりはビビってくれた。そして、周りから注目を浴びる。僕、注目を浴びると調子にのるタイプ。

僕「俺のツレが、怖がってんじゃねえかよ。お前ら、ふられたの。カッコ悪いから、あっちに行けよ」

一気にまくしたてる。僕の引き出しにある、ありとあらゆる悪口を浴びせかける。

段々と男子たちの顔色が変わってくる。こいつら、キレた。ひとりが手を出して来たんだけど、僕は予想していたんで軽くあしらう。

マジで道具とか持ってなくて良かった。

誰かが通報したのか、たまたまなのか、警察の方が数人、笛を鳴らし、叫びながら駆けつけてきた。男子たちは蜘蛛の子を散らすように逃げた。そして警察から、いつもの質問。

警察「どうかしましたか?」

僕「なんもねーし」

警察官に囲まれる

僕、警察の方たちが苦手なんで、タバコに火をつけ、立ち去ろうと思っていたんだけど、簡単に逃がしてくれないんですよ。

いつの間にか、警察の人数も増えているし、なんて言うの、疑われている?! ってか、僕は何もしてないし、話すこともないよね。

なんで警察の人は、身分照会って言うの?

「免許を出せ」ってすぐに言うんだろうね。悪いことしてないから出さないけど。

奈央にも「絶対出すなよ」って耳打ちした。

僕は話す気がないし、奈央も警察に囲まれてビビっているし、らちが明かないので、一部始終を見ていた人が警察に説明をして、警察が奈央に確認を取っている間、ずっと不貞腐れてタバコを吸っていた。

散々、僕を疑った警察も「気をつけて」なんて軽くおっしゃって解散。

良い行動だと思ったけど怒られた

僕は頑張ったんだよ。足もガクガクだったし、ビビりまくっていた。

奈央に良いところを見せようと必死になって強がっていたんです。

なのに、警察の方たちと別れてから、奈央は超不機嫌なの。話しかけてもツンツンして急ぎ足で歩いて行く。

(俺、カッコ良かったよね? 褒めてっ)

ちょっとおしゃれなイタリアンのお店に入るまで、ずっと奈央は不機嫌だった。で、開口一番、怒られた。

奈央「ケンカする必要あった? ないよね? 警察もきたじゃんっ! バカなの?」

(バカは認める)

僕「ケンカじゃねーし。何もなくて良かったじゃん」

奈央「何もなくないし。もっと普通にできないの?」

僕「普通に対応したじゃん」

僕は奈央を助けて、褒められることはあっても、怒られるなんて思っていなかった。

なんか腑に落ちない。

奈央も嫌な想いをしたと思ったから、相手を完膚なきまで叩き潰そうとした。

ビビりながらもね。その方がカッコ良いじゃん。

男はメンツで生きているんだよ。なめられたら終わり。

僕「怒られている意味が分かんない」

奈央「大人の対応ってあるでしょ?」

奈央曰く、僕が相手を煽るような態度だったのが、気に入らなかったらしい。

今回は、たまたま怪我人もいなかったから良かったけど、どちらがケガをしてもおかしくなかった。

同じことを言うにしても、言い方があるじゃん。わざわざケンカを売ることはない。

大騒ぎをするから、相手も興奮するし、警察沙汰になる。

大人の対応をしていれば、相手も分かってくれたハズ。

(甘いね。そんな男いないよ)

男のメンツについて語る

男は、みんなメンツを守って生きているんだよ。メンツを潰されそうになったら、負けると思っていても戦わないといけないときがある。

それができないのは男じゃない。メンツを潰されないように一生懸命、カッコつけて生きているんだよ。

女子には分からないかも知れないけど、男はそうやって生きている。

面倒くさいけど。

これは、いくつになっても変わらない。女子にバカにされても笑っていられるけど、譲っちゃいけないところでは戦わなくちゃいけない。

シャンクスだってルフィが山賊に傷つけられたら、キレるじゃん。

おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが、つばを吐きかけられようが、たいていのことは笑って見過ごしてやる。

...だがな!!

どうな理由があろうと、おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!

僕はそう言う男になりたい。

理解はしてくれなかったけど

僕も悪かったと思うよ。ワザと相手を煽ってことを大きくした。

でも、奈央を守っている自分の酔いたかったんだよ。

強い男になりたかった。その気持ちだけは理解して欲しい。

アホみたいなカッコをしているけど、普段からケンカを売って歩いている訳ではない。

大勢の人から注目を浴びて、たくさんの警察官に囲まれるなんて体験ができて良かったじゃん。

おそらく奈央は初めてだったと思う。恥ずかしかったし、怖かったんだろうね。

でもさ、僕がそれなりに頑張れるっていうの分かったでしょ。

別れ際、奈央に「今日はありがとう。本当は怖かった」なんて言われて、有頂天になって帰りました。

ではでは。

自分語り

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酔蛙戯言

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