本気で語り合える娘

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苦手な娘と飲んだ。のらりくらりと誤魔化していたら幻滅された。その娘は僕に本心で話すことを求めてきた。

ただ、本心を誰かに話すのは恥ずかしい。そして、話した価値観を否定されると凹む。

なので「うわべ」だけの会話をするんだと思う。否定されても傷つかないようにね。

僕には、クズみたいな価値観でしかなかった。要するに自分の価値観に自信がなかった。だから否定されたくなかった。

人生について考えさせられる

苦手な娘(仮に「奈央」とします)と偶然、話をする機会があり「やりたいこと」「将来の夢」「人生」なんて、重いテーマの話をした。僕は何も考えずに生きていたので答えなんてなかった。

でも、それなりに足りない頭をフル回転して色々と考えた。

興味がある方は、以下の記事を読んでみてください。

ただ、そんな重いテーマなんて答えが簡単に見つかる訳がない。考えるのも面倒くさくなった。

勝手に苦手意識を持っていた奈央が「もしかしたら僕と仲良くしたいと思っているかも」なんて話を聞いちゃったし、次回、話すなんて約束しちゃったから考える。

答えなんて出ないよね。

「答え合わせ」は突然に

僕と奈央は、同じグループ会社の同期なので、研修とかで一緒になる機会が多かった。

一度、一緒に飲んだ後も「おう」とか挨拶はするけど、ツルんでいるグループが違かったので、ほとんど会話はなかった。

僕は学生のノリで盛り上がる集団。結婚をはやくして会社を辞めたいと考えている女子、はやくを会社を辞めることを考えてる輩ばかりが僕の周りのは集まってくる。

奈央は仕事をバリバリ頑張り、偉くなるのが目標の集団。そんなことないのかも知れないけど、僕からすると会社に認められたい、出世したいって集団に見えた。

絶対に仲良くできない人たち。

新人研修があると打ち上げと称して飲み会が開催された。だいたい、奈央たちのグループが主導して行われる。

僕は基本的にパスしたいと思っていたんだけど、女子たちに誘われるのでつき合う感じ。

僕は会社関係の人と飲むのが苦手。例えそれが同期であっても楽しめない。飲んで仕事の話をしたくなかった。飲み会で仕事の話で盛り上がれる人の気持ちが分からない。

それも新人、学生に毛が生えたくらいの若造が、自分の仕事の自慢? ばかりする。それが嫌だったから、同期の飲み会も端っこで娘たちとバカな話で盛り上がる(笑)

僕は同期の飲み会なんて付き合いなだけだから、一次会が終わったら速攻、帰っていた。一次会で帰るのは、家が遠い子と門限が厳しい女子たち。方向が一緒の女子たちと帰るのが定番。いつも同じメンバー。

その日は、珍しく奈央も一緒だった。奈央は反対路線だし、二次会参加メンバーなので、初めてだったと思う。

女子たちの凄いところは、誰とでも仲良くなれる(表面上はね)ことですよね。僕は、仕事バリバリ集団の男と絶対に話さない。話したくもない。

一緒に帰る娘たちも疑問に思ったらしく、理由を聞くと用事があるらしい。

(まあ、用事もあるわな)

僕は小さい男なので、いつもは娘たちと話しながら帰るのに奈央がいるだけで、女子集団の会話に参加ができない。

女子たちの輪から外れ、外を見ながら立っていると、空気が読めない娘の一人が

娘「そう言えば、ひらめ(僕)くんと奈央って話をしているの見たことないよね? 何かあるの?」

(何を言い出すんだい。娘ちゃん。僕と奈央には二人だけの秘密があるんだよ)

奈央「そんなことないよ。話す必要がないだけ」

(うん。そうだよね)

娘「案外、付き合ったら、お似合いかも?」

奈央「あははっ、ないわっ」

ほら、空気が悪くなったじゃないですか。勘弁して下さい。誤魔化すために見た車窓に映る自分が情けなくなりました。

新宿で乗り換えのため、女子たちと別れ、ポケットに手を突っ込み歩いていたら、いきなり後ろから腕を掴まれた。

(うわー、面倒くせーっ)

当時の僕はイキった感じだったので絡まれることが多々あった。斜に構えていたので、目つきが悪いとか、態度が悪いなんて絡まれる。

面倒くさい。と思いつつ、振り返ると奈央だった。

僕より背の低い奈央が、上目使いで睨んでいた。本人は睨んでいる気はないんだろうけど、奈央の大きな目で見られると睨まれているように感じた。

奈央「飲もう」

(良かったよ。奈央さんで)

精一杯、冷静を装い、飲みに行くことに。

会社でも話さない二人なのに、どうして飲みに誘ってくれるか分からなかった。

緊張感しか無い

奈央がどうして僕を気にかけてくれたのか本当に謎だった。きっとボランティア精神が強かっただと思う。

ヘタレ男の再生計画みたいな、奈央の中でひとつのプロジェクトだったんだと思う。

奈央は、僕の中で『ナウシカ』とイメージが、かぶっていた。

ナウシカって知ってる?

スタジオジブリ、宮崎駿の名作なんだけど、知らないならマジ見て欲しい。

恋愛対象にはならないけど、ナウシカみたいな女性について行きたい。なんか、違うな。

ナウシカみたいな女性を支えていきたい。ユパ様になりたい。そう、僕はユパ様になりたかったんだよ、きっと。

ユパ様の方が人間できているなんて突っ込みはいらない。

話が逸れた。

奈央には話さないといけないことがあった。お題は「人生について」難しい宿題の提出日。

(まだ、宿題の答えは見つかっておりません)

さらに本心を晒すなんて、緊張感しかない。約束しなければ良かったな。

それも、舞台は前回と同じ、ショットバー。

なんかバーテンのおじさんも覚えてくれてたみたい。目で静かに挨拶をしてくれた。

二人で並んでカウンターへ。

信頼して欲しかったら、さらけ出せ

お店に入って間接照明で見る奈央。ニコニコとバーテンダーと会話をしています。かわいい。惚れてしまいそうです。

僕「そう言えばさ。この前の話あったじゃん? やりたいこと? みたいなの」

奈央「うん。やりたいこと見つかった?」

僕「俺さ、誰かが頑張っているのを支えたい。言葉にするのは難しいんだけど、俺が何かをするってより、頑張る人のチカラになりたい」

ここまでは本心。ただ、照れるから冗談を交える。

僕「奈央さん、仕事頑張ってんじゃん? だから俺、支えるよ。彼氏にしてくれたら、家で帰りを待ってるよ。だから付き合って」

奈央「無理っ」

(即答かいっ!)

僕「いやさ。付き合う必要はないけど、一回、寝てみようよ。お試しで。合わなかったら無しで良いんで」

クーリングオフですよ。返品交換は自由です。送料を負担して頂ければ、開封後でも全額返金いたします。

(ごめん、その大きな目で睨まないで欲しい。可愛い顔が台無しだよ。怖いから)

僕「ごめん。冗談。嘘。事故だよ。暑い季節にはよく起きる。なんか勝手に口が動く。もしかしたら、誰かが憑依したのかも」

奈央「私、ひらめくんのこと嫌いじゃないよ。でも信用が出来ない。そうやって誤魔化さないで話して欲しい」

(今のは告白か? 今、好きって言ったよね?)

ただ、本心で話すってなかなか、勇気がいるんだよね。相手がどういう反応をするか気になる。本心を話して否定されると、人生を否定されたように感じる。

そんなことないんだけど、だから本音がバレないように誤魔化してしまう。

これは僕が人生で学んだことなんだけど、価値観なんて、人それぞれなんだよ。血の繋がった親や兄弟でも価値観が違うのに他人と同じ価値観になる確率は低い。

そして、価値観って大抵の人は否定されるのを嫌がる。だから、価値観について話すのってトラブルになりやすい。

でも、約束もしたし、バーテンダーのおじさんも、なんか期待を掛けてくれている感じだし、恥ずかしいけど考えていることを奈央に話した。

カッコつけているけど、内心ビクビクしていること。

仕事が好きじゃないこと。

できれば、エッチなことをやりたいこと。

いちいち奈央に突っ込まれながら、全てを話した。

仲良くなれた気がした

奈央って聞き上手って言うか、ちょいちょい合いの手を入れてきたり、質問をしてきたりして、僕の気持ちを引き出してくれた。

自分でも話しながら「俺って、そんなこと考えてたんだ」なんて思いながら話した。そして、奈央も色々と話してくれた。

一気に距離が近くなったのは、お互いの価値観をさらけ出したからだと思う。もちろん、価値観はまるっきり違ったよ。

ーーー

価値観が違っても、お互いに話すことで「この人、こうやって考えるんだ」とか「そんな考え方もあるよね」なんてリスペクトができるようになると思う。親や兄弟でも価値観なんて違うじゃん。

でも「この人なら、こうやって考えるだろうな」って一緒に生活しているから分かる。お互いの価値観を認め合うと人間関係が上手くいくと思う。

奈央とはこの後、2年くらいツルむことになるんだけど、そのきっかけになったのは、この飲み会で、お互いの価値観を否定し合ったからだと思う。

ちょっと苦手な娘だったけど好きになってしまいました。

ではでは。

自分語り

最後までお読みくださりありがとうございます。
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酔蛙戯言

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