僕の人生を変えた娘との出会い

自分語り
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僕はヒトに恵まれている。

自慢に聞こえるかもしれないけど、本当に恵まれていると思う。

子供のときから、ひとりでは何もできない子供だった。なので、いつも周りのヒトに助けてもらっていた。

そんな僕の人生に影響を与えてくれた娘の話。

今でこそ、偉そうに「夢を持て」とか「好きなことをやろうぜ」なんて言っている僕ですが、その娘に会うまでは、本当に周りに流されて生きていた。

人生、他人任せ

そんなヘタレな僕を成長させてくれた娘。

自分の人生なんだと気づかせてくれた。成長とは何なのかを教えてくれた。

この娘に会わなかったら、人生の楽しさも、苦しさも知らなかったと思う。

今から20年も前の話。ちょっとだけお付き合いください。

ーーー

2000年4月。

大学院を卒業して、期待に胸を膨らませた入社式。

これからは社会人として、世のため、ヒトのため、そして社会のために少しでも貢献しよう。

なんて気持ちはなく、僕の目標は「クビにならない程度に頑張ろう」

なんかさ、会社って「人生の墓場」みたいなイメージがあるじゃん。

バブルの頃なら、薔薇色のサラリーマン生活が送れたのかもしれないけど、先の見えない不景気でサラリーマンをするメリットって何なんだろうね。

はっきり言って、社会人には灰色の人生のイメージしかない

嫁さんをもらい、子供が生まれ、その家族のために一生馬車馬のように働く。

それが普通なんだろうけど、なんとなくモヤモヤする。

決められたルールの中で楽しみを見つけ、社会と折り合いをつけて生きていく。

なんか、ブルー。

謝恩会用に気合を入れた茶髪にパーマ。

社会人用にリセットしようと思って美容院に行ったハズなのにお姉さんに「似合っているのにパーマ落としちゃうんだ?」なんて言われて迷った挙句、パーマを当て直した。

(ちょっと派手すぎるけど、まあ良いか)

学生気分が抜けない茶色いパーマ頭をセットして、真新しいスーツを身に纏い、ちょっと早いけど家を出る。

これで、俺の人生は終わりだな。周りにいる覇気のない親父たちと何も変わらない

ーーー

やりたいことなんてないし、どうせ働くなら給料がたくさん貰え、遊ぶところがある東京が良い。

周りが就職活動を始め、出遅れた僕は、就職先を決めるのに職業ではなく、会社の規模、立地と給料で決めた。

大学院では化学を専攻していたのに選んだ職業は「システムエンジニア」

何をするかなんて、どうでも良い。

僕は仕事にやりがいなんて求めていない

就職難と言われる時代に入社できただけでもラッキーじゃん。

同期の星、輝く娘

なんかさ、やさぐれているの。

分かっちゃいるんだけど「正しい行い」が出来ないのが僕の性格。

みんな、期待と不安を抱えて入社式を迎える訳ですよ。

程よい緊張感を持って入社式会場に集まってくる。

そんな同期を見ているとなんか、同じ行動をしたくなくなる。

会場の近くにある喫煙所の端っこで缶コーヒーを飲みながら、タバコを吸う。

だらしなくスーツを腰履きにして、ネクタイを緩め、茶髪にパーマ。

周りにいる先輩、上司になるであろう方たちとは、同じ会社の仲間と言う雰囲気ではない。

続々と集まる同期たちに睨みを利かせながら「やべーな。こりゃ目立ちまくりだな」なんて自分の失敗に気づく。

何人かは同類の奴がいると思っていたんですよ。

「火、貸して貰えませんか?」なんてベタな感じで話しかけて来る奴。

お互いに探りながら話をして「終わったら飲みに行こうぜ」みたいな。

誰も寄って来ない。想定外。

学生のノリとは違う

会場に入るときは「ネクタイをしっかりと締めて、ズリ下げたズボンをあげよう」

ちょっとだけ、社会人としての自覚が生まれました。

くだらない決心をして、何本目かのタバコに火をつけたとき、目に入ったのは輝くオーラを纏ったパンツスーツの美人さん。

何人かの女子に囲まれながら、黒のパンツスーツを着こなし、自信あり気に歩くショートヘアの娘。

(すげ〜美人じゃん。友達になりたい)

気になって、しばらく目で追ってしまいました。

僕の視線に気づいたその娘に大きな目で睨まれる。

(怖っ・・・)

目があった瞬間、視線をそらす。

第一回戦「ガンのくれ合い、飛ばし合い」対決は完璧に僕の負け。

でも東京の娘は可愛いなあ。

これからのサラリーマン生活も捨てたもんじゃない。

それが僕の人生を変える娘(仮に「奈央」とします)との出会い。

ーーー

ただ僕はその娘をしばらく避けていた。

と言うのも、僕は気が強い女性が苦手。

僕は、か弱いくて可愛い娘が好きなんじゃー。

頼って欲しい。そして、一緒にホゲホゲしたい。

僕は小さい人間なので、苦手な人、嫌いな人からは徹底的に距離を取る。

そして「近くに寄らないで」オーラをまとい、相手から近づいてこないようにする。

自己防衛。

神様のいたずらか?!ミニ合コン

僕は順応するのが早い。

職場に配属をされると持ち前の明るさと人懐っこさで上司や先輩に可愛がって頂けるポジションにつく。

社会人としての教養が限りなくゼロに違い僕は、先輩方にイジられ注意された。

自分で言うのも照れるけど、出来ない子ほど可愛い。

ーーー

そんな中、ある先輩から「彼女と飲むんだけど、一緒に行こうぜっ」と誘われた。

(それって結構、ハードじゃね?)

誘われるのは嬉しいんだけど、どんな顔して行けば良いか分からない。

学生時代と社会人では、気の使い方が違う。

加えて、先輩が気を使ってくれて、彼女さんの後輩女子を連れて来るらしい。

2対2の簡易的な合コン。

社会人として初めて仕事以外の人との飲み会。

緊張しない訳がない。

そんな僕の都合なんてお構いなしに飲み会の当日はやってきました。

仕事終わりに、先輩と待ち合わせのお店に行くと彼女さんたちの方が先に店についていました。

先輩の彼女さんと笑いながら話している娘に見覚えがある。

苦手な娘、奈央さん。

(やばっ、帰りたい・・・)

帰れる訳ないですよね。

なんか、変な汗が出てくる。

緊張の手汗。もうベタベタ。

緊張しているのがバレないようにいつも以上に仏頂面になる。

先輩「こいつ、後輩のひらめ。面白い奴なんだよ」

ただ先輩の顔を立てないといけない。

後輩としての義務。とびっきりの笑顔で

僕「先輩の彼女さんですか~。かわいいっすね。ひらめって呼んでください」

彼女さん「軽いな~。よろしくww」

奈央さんをチラッと見ると、めっちゃ睨んでる。

軽く会釈。

(ごめんなさい。他の娘にチェンジで・・・)

彼女さんも悪気はなかったと思うんです。

でも、その娘だけは勘弁して欲しかった。

蛇に睨まれた蛙状態。

手汗が止まりません。

奈央さんとは目も合わせられません。

彼女さん「あれ、ひらめくんって、奈央の同期だよね。知ってる?」

(知っているも何も、と言うか、彼女さん、その睨んでいる娘をしっかり教育してください。社会人としてその目つきはあり得ませんよね?)

奈央「ひらめくん。久しぶり~。元気してた?(笑顔)」

(めっちゃ良い子じゃん。実は良い娘なのか? 俺の勘違いなのか? 否。目の奥底に炎が見える。ってか、なんで不機嫌なのよ? 俺、なんかしたか?)

先輩たちは夜の街に消える

僕は先輩の期待通り、盛り上げ役に徹した。

彼女さんも「ひらめくん、また飲みに行こう」なんて誘われ、ちょっと上機嫌。

(今日は良い仕事したな)

良かったよ、彼女さん笑ってくれて。

これで、面白い後輩を持っている先輩は、彼女のポイントアップ間違いなし。

先輩、これからも可愛がってくださいよ。

先輩と彼女さんは「じゃあね。気をつけて帰れよ」なんて夜の街に消えて行きます。

これから何をするのやら。

大人の二人ですからね。いかがわしいホテルに行って・・・。いやいやっ、先輩は、ひとり暮らしって言ってたから先輩の家で?あんな可愛い彼女さんもエッチなことするのかな?

・・・。

ちょっと妄想に耽っている間に、奈央さんと二人っきりになってしまった。

(気まずい・・・)

挨拶をして帰ろうと奈央さんの方に目を向けると

めっちゃ睨んでんじゃん?!

(だから、何が不満なんだよ? こえーよっ)

奈央さんの目、暗殺者の目じゃん。この後、僕は殺されるよ。先輩、骨は拾ってくださいよ。

僕「お疲れ~。良い週末を」

奈央「ちょっと付き合わない?」

いやっ、帰りましょう。何なら駅まで送ります。

僕は小学生の時に女子に冷たくできない呪いをかけられている。

断れません。

相手が苦手でも女子と言うだけで言うことを聞いてしまう。

苦手な娘との何をする?

僕はどちらかと言うと女慣れはしている方だと思う。

女子と盛り上がる能力は高い。でも仲が良くなった娘限定。

苦手な娘には発動ができない能力。

僕「どこ、行く?」

奈央「飲もう。任せる」

性格はともかく、見た目は可愛いし、間違いが起きるかも知れないし。どんな女子にも優しくするのが僕だし。ワンナイトラヴって言うんですが、そんなのがあっても問題ない。僕が誘った訳じゃないし。そう僕は誘われたんだよ。間違いが起きたとしても責任は奈央さん。僕は全然悪くない。でも、ちょっと待て。僕は奈央さんと二人きりになって話す話題があるのか?否、あるわけねーじゃん。さっきだって目があっただけで恐怖に怯えていたじゃん。無理だよ。無理。二人っきりの沈黙が怖い、僕は沈黙に耐えられない。沈黙が続いたら余計なことを話してしまうかも知れないじゃん。耐えられないよ。

この間、数秒だと思うんだけどほろ酔いの頭をフル回転させる。

(そうだっ!!行き慣れた飲み屋に連れて行こう)

仲の良い店員さんと話していれば良いしね。

と言うことで僕の行きつけのしみったれた居酒屋へ。

ちょっと繁華街から外れた裏路地にあるカウンターのみのお店。

奈央「もっと、おしゃれな店に行くと思っていた」

僕「たまには良いでしょ。こんな店も」

奈央「うん。ナイス判断」

(へっ? 今なんと? 聞き間違いかっ?)

周りはしみったれたおじさんばかりの居酒屋で「あれって何?」とか「ねえ、これって美味しいかな?」なんて、はしゃいでいる奈央さん。

(笑っていると可愛いんだよな。ずっと笑顔でいてくれれば、彼女にしてやるのに)

良かったよ。楽しんでくれて。って言うか、帰ろうよ。

ーーー

ちょっと長くなったので、以下の記事に続きます。

ではでは。

自分語り

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