僕には二人の息子がいる。中学3年生になった兄は、幼稚園からサッカーを始めて、おそらく高校もサッカーをすると思う。小学4年生の弟も兄の背中を追ってサッカーを始めたんだけど、2019年のラグビーW杯、ドラマ「ノーサイドゲーム」でラグビーに興味を持ち始めた。
僕は、小・中とサッカーをしていたけど、高校3年間、ラグビー部で青春時代を過ごした。ラグビーってマイナーなスポーツだし、痛そうだし危険な印象を受けると思うけど、サッカーより楽しい。
プレーをするのも、観戦するのもラグビーは面白い。ルールが分からなくても一度見てほしい。サッカーよりチカラを入れて観戦できる。
サッカーの方が、おしゃれだし、人気があるけど両方経験した僕は、断然、ラグビーの方が楽しいと思う。さらにラグビーって15人で戦うし、ポジションごとに求められるスキルが違うので誰でも頑張れるスポーツだと思う。
半分以上、僕のラグビー愛だけど、子供の育成に向いているのはサッカーよりラグビーだと思う。その理由を書き綴る。
ラグビーは危険なスポーツ?
ラグビーって生身の選手同士がぶつかり合い痛そうだし、危険だとイメージがあるけど、実際に小学生のラグビースクールを見学、体験してきて、ちゃんとケアしているのを確認してきた。
と言うのも低学年のうちはタックルは禁止のタグラグビー、タッチフットがメイン。たぐラグビーと言うのは、ラグビーのタックルを行わず、腰についているリボン取ったらタックルを受けたことにするゲーム。タッチフットはタックルの代りにタッチをしたらストップするゲーム。
そして小学4年生になるとケガをしないようにタックル、モールやラックの動きから教えてくれる。ちなみにモールやラックというのは、ラグビーで密集している状態。スクラムとは違ってオンプレー(ゲームは続いている状態)で身体をぶつけ合ってボールの奪い合いをするプレー。
コーチたちも危険を伴うプレーを知っているのでしっかりとケアしながら、技術の習得を目指している。サッカーもラグビーもボランティアのコーチなんだけど、サッカーと違って、ラグビーの指導者は経験者が多く、さらにちゃんと指導方法も講習を受けているようです。
と言うのもプレー人口が少ないので指導をする人も、ラグビーの普及のためにラグビーの勉強をしているんだと思う。まあ、サッカーと違ってラグビーを教えようって言う未経験者は少ないんだろうしね。
プレー自体は、サッカーよりケガをするイメージだけど、その分、目を配っている印象。うちの息子が体験したスクールは、専属ドクターがいてケガなどのケアもしてくれるし、熱中症などのケアもしてくれているみたいでサッカーより手厚いと感じた。
おそらく、ラグビーを知らない人からするイメージより全然ケガが少ないと思う。ちなみに少年サッカーは土のグランドで練習や試合をすることが多いと思うけど、ラグビーはできるだけ芝、人工芝で行うそうです。
理由は、土のグランドだと擦り傷などで倒れるのが怖くなってしまうからだそうです。僕は高校の土のグランドで練習や試合を経験してたので羨ましい(笑)
小学生のうちは怖いと言う印象を子供に与えないように気を使っているみたい。
子供の成長とラグビー
ラグビー経験者の僕からするとラグビーって身体が大きくて強い人のスポーツだと思うのは間違い。
ラグビーって1チーム15人で行うスポーツなんだけど、ポジションによって求められるスキルが違う。僕は成長期が遅く。高校入学は140cmしか身長がなく、卒業するときでも150cmをちょっと超えるくらい。
でも茨城でベスト8に入るチームでレギュラーとしてポジションを与えられた。小さくてもスクラムハーフ(9番)やフッカー(2番)のポジションはこなせる。
何が言いたいかと言うと足が速い、身体が強い人だけじゃなく、小さくてすばしっこい子供も、足が遅めでもポジションが与えられるのがラグビー。
僕は中学校のとき、サッカーをしていたんだけど、周りが身長が伸びてくると徐々に試合に出れなくなってしまった。チカラもスピードも成長期を迎えた友達には敵わず、ポジションを取られてしまった。
ただ、ラグビーは自分の強みを持っている選手が一番強い。足は遅いけどチカラはあるとか、身体は小さいけど身のこなしが軽いとか、相手を怖がらない勇気があるとか、何か自分の武器があれば、レギュラーになれる。
サッカーはどうしても、どのポジションでも求められるものは一緒で、多少の揺らぎがあるくらいなんだけど、ラグビーはポジションによって求められるスキルが全然違う。なので、サッカーでレギュラーになれないような子でもラグビーだったらレギュラーだって夢じゃない。
子供に自信がつき、自己肯定感が生まれやすくなる。
ラグビーの良いところはチームのために
「One for All, All for One」って聞いたことがあると思うけど、ラグビーは15人全員がチームのために協力をし合わなければ、勝てないスポーツなんです。それって子供の育成にとても重要なんですよね。
ラグビーはコーチ、監督はピッチに指示を出せない。選手たちが臨機応変にプレーをしないといけない。戦術もあるんだけど、実際に試合が始まると思い通りにいかないときに選手たちが考えて、プレーを選択する必要がある。
自分で考えて行動することが求められるスポーツ。サッカーよりも野球よりも選手に重心があるスポーツだと思う。それって子供の自立には最適だと思う。
だから指導の方法も考えさせるようにするし、子供たちに行動の責任を取らせる。うちの息子が体験したスクールだけなのかもしれないけど、サッカーより子供たちに責任を取らせることが多いと思った。
サッカーだと、母ちゃんたちが子供の水筒を用意したり、コーチがトレーニングの器具の準備をさせたりするけど、ラグビーの子たちは自ら準備をしていた。そんな上の子を見ていると何も知らない子供も、それが当たり前だと感じると思う。
色々なプレーがあるので基礎体力が上がる
ラグビーは走る、投げる、取る、かわす、蹴るなど他のスポーツより色々な動作を習得する必要がある。なので、育成年代(小・中学生)の身体形成に有利。
サッカーでもコーディネーショントレーニングをしましょうなんて言っているけど、ほとんどのチームはコーディネーショントレーニングをしていない。と言うか、コーディネーショントレーニングの需要生に気づいてないんだと思うんだよね。
コーディネーショントレーニングとは、簡単に言うと運動神経を良くするトレーニング。
ラグビーの場合、コーディネーション能力が高くないとケガをしてしまうので、幼稚園の子供からしっかりとコーディネーショントレーニングをしていた。ちなみにコーディネーショントレーニングは早くから始めてゴールデンエイジ(成長期の前の年代)までにすると一番効率よく能力を習得できると言われています。
ラグビーで子育てもありじゃない?
ラグビーのルールが分からないから、子供にやらせるのは不安なんて思うかもしれないけど、中途半端に知っているサッカーで間違ったプレーを教えるより、何も知らないラグビーでちゃんとコーチから指導を受ける方が良いと思います。
僕はサッカーの指導者をしていたけど、サッカーを知らないけどJリーグや海外サッカーを見て同じプレーを求めるお父さんコーチが多い(笑)
ジュニアユース(中学年代)になると嘘を教えられて困る子供を多く見てきた。
さらに身体をぶつけ合って痛みを知ることで他人にも優しくなれると思う。
なんかサッカーよりラグビーの方が子供のためになるような気がしています。サッカーは中途半端にメジャーになってしまい、質の低い指導を受けることが多くなってしまっている気がする。
時代の流れなのかもしれないけど、間違いなく10年前より、子供の成長を考えて指導を行うコーチが少ない。アツい指導者がはやらないんだと思う。
それに比べてラグビーは指導者の質が保たれている。さらに身体能力も上げられるし、仲間意識もサッカーに比べて身につくと思う。
うちの息子はラグビーに興味を持ち始めたので、ラグビーをやらせてみたい。
ではでは。
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