2000年頃の「西川口」の思い出

「10年ひと昔」なんて言いますが、バブルが弾け、就職氷河期の真っ只中の2000年。僕が社会人になって、ひとり暮らしをするために選んだ街は西川口でした。当時の西川口は「NK(西川口)方式」なんて呼ばれた本番行為をサービスとする違法風俗店が乱立する街でした。

今はチャイナタウンで有名だけど2000年当時は風俗の街『西川口』

2000年代の初めに警察による「風俗浄化作戦」や風営法取締りが行われるまでは、風俗の街でした。さらに川口オートレース場への送迎バス乗り場もあり、スケベとギャンブラーばかりで、治安も良くなくなかった。なので、東京への通勤圏なのに家賃が安かった。

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西川口駅の階段を降りた場所には当時、キャバクラやら、ソープやら、いかがわしいお店の呼び込みがズラッと並んでいました。その中には挨拶を交わすくらい仲良くなった黒服のボーイさんやキャバ嬢、風俗嬢が数人いました。

お店に行ったことはなかったんだけど、パチスロ屋で顔見知りになり、近所のモスバーガーでご飯を一緒に食べたりする健全(?)なつき合い。

何度も、嬢たちに「お店に来てよ」なんて誘われたけど、田舎者の僕は「ぼったくられるんじゃないか」とビビって一度も行けなかった。

社会人にり、初めて住んだ街で友達もいない僕が寂しくなかったのは、源氏名なのか、本名なのか知らないお姉ちゃんたちと仲良くなったから。

僕の友達はキャバ嬢、風俗嬢、そしてボーイさん

なかなか会社の人たちには言いにくいのですが、プライベートでの会話のほとんどは風俗関係者だけ。新入社員でお金もないので風俗には行ったことはないんだけど、いつの間にか、西川口で働くキャバ嬢、風俗嬢と仲良くなった。

友達もいない、彼女もいない僕は、家に帰っても楽しみがなかったので、時間があればスロットを打ちに行く。スロットはひとりで打っているようで、結構、顔見知りになると会話がある。

コーヒー1本で「目押ししてもらって良い?」なんて声を掛けられたり、たまたま隣に座った嬢に「それ、入っているよ」なんてしているうちに顔見知りになり話すようになった。

嬢たちは、ちょっと頭は弱かったけど、可愛いし、素直だし、すごく勤労意欲が高かったと思います。

当時は就職超氷河期だったから、会社員として働けなくて身体を売って生きていたのではないでしょうか。時代の被害者だと思う。本当に良い娘たちだった。

毎晩、嬢たちにお出迎え状態

2ヶ月もすると西川口の駅前で、呼び込みをしている嬢たちの中にスロット仲間が増えてきます。スロット仲間だけじゃなく、その友達などなど。

仕事帰り、駅からの階段を降りると「今、帰り? おかえり~」なんて声をかけてくれる。

当時、僕は茶髪パーマでどう見てもサラリーマン風ではなかった。違和感がありません。どこぞのボーイさん。

華やかなキャバ嬢ロードを毎晩、闊歩するんですが、そのうち、嬢たちのボディガードの強面のお兄さんたちにも「おう、元気か?」なんて声をかけられるし、有頂天ですよ。

俺、最強なんて。最弱のクセに勘違いしてしまう(笑)

会社の娘に勘違いをされる

そんな西川口生活を満喫していたある日、我が家に女子がくることになりました。

その娘(仮に「奈央」とします)とはディズニーランドに一緒に行った仲。その後も何度か二人きりで飲んでいます。気の強い奈央のことが苦手だったんだけど、仲良くしているうちに恋心を抱き始めた頃、チャンスでしかない。

そんな娘が家に泊まりに来ることになった理由は、会社主催のBBQの幹事として荷物を運ぶ手段が必要になったから。僕のクルマが目当てです。

会社主催のBBQは欠席で回答をしていたのですが、奈央から「前日泊まるから一緒に車で行こう」と言われ、速攻で出席に変更しました。ただ、奈央も僕に身体を許す気はないらしく、同期の娘(恭子とします)も誘い、二人っきりにはならないように警戒を怠りません。

でもさ、ラッキースケベとか、ハプニングが起きるかも知れないじゃん。もしかしたら、3Pの初経験とかもあるかも知れないじゃん

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僕が家に帰って、車で、奈央と恭子ちゃんを迎えに行く予定だったんだけど、そんな日に限って定時に帰れない。奈央は一度家に帰り、準備をして新宿で合流することにしました。恭子ちゃんも会社を出たのが遅く、奈央とクルマで迎えに行くことにしました。

新宿で奈央と合流。テンションが上がっているのを悟られないように「だりー」だの「面倒くせー」だの言いながら、赤羽で乗換え、西川口へ。いつも通り、仲良しの嬢たちがお出迎えをしてくれます。

嬢「ひらめ(僕のことです)、おつかれ~。あれっ? 彼女?」

僕「彼女になってくれないオンナ」

なんて、いつも通りの会話。ちょっと、そんな世界を知らない奈央からするとビックリですよね。

そして会話は続く。

嬢「最近、お店に来てないじゃん? 忙しいの?」

僕「最近、カネがなくて」

ここで問題です。僕と嬢の会話のお店はパチスロ屋のことです。一般的に、キャバクラ嬢と男性の会話で登場するお店は、どんなお店でしょうか?

他の嬢も「あれっ、珍しい~。ひらめが女連れているよ~ww」なんて寄ってくるし、なにか、いつもより騒がしい。僕をからかうために寄ってくる。

そりゃそうだよね。いつもは、ひとりでスロット打っているか、ダルそうに帰ってくる姿しか知らないのに可愛い娘を連れている。

誤解が誤解を招く

キャバ嬢ロードを抜けて、薄暗い道を我が家に向かっているときの二人の会話。

奈央「可愛い人たちばっかりだったね」

僕「そうだね」

僕は奈央と一緒だったんで、ちょっとテンション上がり気味で気づかなかったんだけど、思いっきり勘違いされていました。

奈央「よく行くんだ?」

僕「ちょっと前は、ほぼ毎日だったけど、最近は週2、3回くらいかな」

会話としては続いています。でも僕が行くのはスロット屋。

奈央が聞いているのはキャバクラもしくはソープ。困ったことに勘違いしながら会話は続く。

奈央「そりゃカネもなくなるわ」

僕「最近、調子悪かったからな」

奈央「楽しい?」

僕「もう中毒だろうね。暇さえあれば行っている」

奈央「最低。。。」

(奈央さんは真面目だからギャンブルを嫌いなのね)

僕「奈央さんが嫌なら、もう行かないよ」

奈央の機嫌が悪い。

気まずい雰囲気のまま、恭子ちゃんを迎えに行き、我が家で飲むことに。

誤解が解けないと言うか、信じてもらえなかった

女子ふたりと僕で飲んでいたんだけど、最初は当たり障りのない話。テレビをみて感想を言い合ったり、そんな感じだった。

僕がシャワーを浴びている間に奈央が恭子ちゃんに、西川口駅前の僕と嬢たちの会話を伝える。

恭子「ひらめくん、好きなの?」

僕「へっ?」

恭子「奈央から聞いた」

(ああ、スロットか)

僕「恭子ちゃんも行くの?」

恭子「行く訳ないじゃん!」

(女子はギャンブル嫌いなのね)

奈央「ね? 最低でしょ? 追い出そうよ」

(いや、俺んちだし)

恭子「何が楽しいの?」

俺「出すか、出ないかのギャンブル性?」

(2人とも顔が真っ赤です)

恭子「キモっ」

奈央「変態は出て行ってください」

(ちょいちょい待て待て)

ココでやっと気がつきました。女子たちは、僕が嬢たちのお店(キャバクラ、もしくはソープ)に週2、3回通う常連だと思っている。

奈央は、僕のことをスケベなゲス野郎だと一生懸命、恭子ちゃんに伝えております。いやいや、勘違いですからっ!!

よくよく考えると僕はチャラチャラした見た目や普段から女子と一緒にいるのが楽しそう。女好きだと思われても仕方がない。

その日の嬢たちとの会話を思い出してみると偏見で見たら、そうなるわな。

嬢「最近、店に来ない」僕「カネがない」キャバクラとも取れるよね。僕と嬢たちは、スロット屋の話なんだけど、うん、キャバクラでも通じる。

さらに奈央との会話「よく行くんだ?」僕「週2、3回」うん、勘違いできる。「楽しい?」僕「中毒だね」うん、ただのスケベだね。

(いやいや、奈央さん、勘違いですから!!)

もう、その後は必死に説明しましたよ。僕の会社人生がかかっている。

会社の女子に「いかがわしいお店の常連さん」なんて噂をたてられたら、僕の会社での立場がなくなる。必死に勘違いを正そうとした。

多分、途中からは僕が焦っているのを楽しんでいたんだと思います。

そんなに頭の悪い娘たちじゃないしね。でも、一晩中、いや次の日もからかわれました。

ちなみに、その後の就寝なんだけど、女子ふたりにベッドを取られ、僕はキッチンの固い床で、一人寂しく寝ました。

勘違いされないように会話には気をつけましょう。

ではでは。

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