ドライブデートの思い出

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90年代の話。当時、クルマを持つことが男のステータス。乗っているクルマでランクが決まっていた。

スケベ心で生きていた僕も例に漏れず、女の子を助手席に乗せることを夢見ていた。クルマがないとモテない。

実際はそんなことないんだけど、どうしてもクルマが欲しかった。

僕は予備校時代にクルマの免許は取ってた。そして、大学生になり、ひとり暮らしをすると何よりも先にクルマを手に入れたかった。

女子にモテるためには、クルマ、クルマが必要だと思っていた。大学の合格が決まり、入学式までは日雇いの道路工事(年度末であちこち穴を掘っていた)で40万円を貯め、クルマを買った。

そんなクルマは問題だらけだったけど、毎週のように洗車をして、少しずつ直して、女子を乗せる日が来た。でも、初ドライブデートは散々だったな。

クルマが楽しかった時代

当時は、今みたいにクルマは移動手段じゃなかった。クルマに乗るだけで楽しかった時代。

先輩たちはスカイラインのR32とか、シルビア、ワンエイティ、MR2とか走ることが楽しいクルマに乗っていた。

マンガでも、峠でレースをしたり、高速であり得ないスピードで走るハチャメチャな時代だった。豆腐屋のトレノとか、悪魔のゼットなんかが流行っていた時代。

男子の夢は早いクルマに乗ること。ドライブテクニックを磨いて、人より早く走ることに命を懸けていた。

本当にクルマ好きがたくさんいた。走ることもそうだけど、エアロパーツで見た目をカスタマイズしたり、みんな競ってクルマをいじっていた。

僕は学生時代にバリバリチューンされていた中古のシビックSiR(EG6)を買った。

免許を取って初めて持ったクルマは、後部座席もなく、ロールバーが入ったクルマ。3ドアハッチバックで、後部座席があるはずの場所は鉄板むき出し。安く買えたんだけど、使い道がほとんどない(笑)そんなクルマで運転技術を身につけた。

デチューンと言うか、どんどんノーマルに近づく、普通と反対のいじり方をしていた。

ロールバーを外し、後部座席をつけて、CDチェンジャーを積んで、ナビ、バックカメラをつけた。最初は走るのが楽しかったんだけど、それだと女子にモテない。

当時はモテることの方が大事だった。なので、普段使いができるように改造をした。

たくさんの妄想を叶えてくれたクルマ

僕は神奈川の片田舎の大学に通っていた。ソニックブルーのシビックは元気に僕と膨らんだ僕の妄想を積んで元気に走ってくれた。

3ドアハッチバックに5人乗ってディズニーランドにも連れて行ってくれたし、雪山までスノーボード、スキーにも連れて行ってくれた。走り屋仕様より、こっちの方が僕には向いていた。

走り屋仕様のEG6もカッコ良かったけど、なんちゃって走り屋仕様のナンパなシビックも可愛かったんです。

車高が低すぎてお腹を擦ってマフラーが落ちたり、パワーがありすぎて雪道でクルクル回ったり、色々あったけど、みんな良い思い出。

初ドライブデートの思い出

同年代の人たちは分かってくれると思うけど、当時のドライブデートに欠かせなかったのは音楽。

デートの前日までに「マイ・ベスト」を作り、色々と妄想と股間を膨らませていた。

迎えに行き、彼女を助手席に乗せたときは、この曲。そして、高速に乗ったら、この曲が良いかな。そして、最後に夕日を見ながらこんな曲を聞いて、その後はニャンニャンする。ぐへへへっ。ゲスな妄想をしながら「マイ・ベスト」を作る。

その頃、僕のシビックはロールバーを外し、ナビを自分でつけた頃。3点ベルトの助手席と4点ベルトの運転席、そして後部座席があるところは鉄板むき出し状態。色気も何もない。デートに使うクルマじゃかった。

彼女のアパートに迎えに行ったときは「可愛いクルマだねw」なんて言ってくれたんだけど、ドライブが始まると色々と不都合なことがあった。

ドライブデートで会話を楽しむ

ドライブデートの醍醐味は狭い空間で会話をすることで距離が近づくことですよね。ただ、僕のシビックちゃんは、会話を楽しませてくれない。「私のエグゾースト音を聞いて」なんて、僕たちの会話をさえぎってくる。良いサウンドだよ。でも、今日だけは静かにして欲しい。

エンジン音が大きいので、必然的に車内で流す音楽も音が大きくなる。そうすると会話どころではない。話しかけても「えっ? 何?」なんて会話にならない。お互いに何かストレス。

クルマ酔いでダウン

さらに足回りが固い。元走り屋仕様なので、路面の凹凸を全てひろう。僕は慣れているから問題ないんだけど、彼女は怖かったらしい。

さらに、僕の運転技術もそこまで上手くなかったので、気分が悪くなったらしい。

誤魔化しながら走っていたんだけど、途中で「吐きそう」なんて言われて、路駐(田舎で良かったよ)落ち着くまで待機。なんか、テンションだだ下がり。

惚れた女の子でもげーげ―言っているのは、引くよね。原因は僕なんだけど。

そんなこんなで目的地に行く前に引き返すことになった。もう僕のドライブデートプランなんて白紙です。

マイ・ベストも意味がなかった。そして、ゆっくりと休みを取りながら帰っている途中で彼女が「バイトに間に合わない」なんて言うから、そこからは全力。ってか、最初っから言っておいてよ。

そして、彼女が車内でリバース。必死に謝ってくれたんだけど、もう、しょうがない。

とりあえず、彼女を家に届け、嘔吐物くさいクルマで窓を全開にしたまま家に帰りました。そして、駐車場でエンジン音で聞こえなかった「マイ・ベスト」を聞きながら彼女の嘔吐物を掃除する。とてもシュールな思い出です。

VIPカーの方がデートには向いている

セルシオ、セドリック、シーマなんていうVIPカーの方がデートには向いていたね。

走り屋仕様のクルマは運転を楽しむクルマ。デートなどで楽しい思い出を作りたいなら、静かで乗り心地が良いクルマの方が良かった。

僕は、シビックちゃんに5年間乗りました。シビックちゃんのデートデビューは散々だったけど、とても良いクルマだった。そんな大好きなクルマだったんだけど、社会人が乗るクルマじゃないと判断し、後輩に安く譲った。内装は配線むき出し、シートは全てバラバラ。そんなクルマは学生時代にしか乗れない。

今さらながら、そんなクルマも欲しい。

なんて思って中古車検索をしたら、100万円超えで売っている。人気があったからなあ。

ではでは。

人間関係

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